色香の図書館

読書と映画鑑賞備忘録

色香と薔薇【大人の美学】

本日読んだのは「大人の美学」著者さんは山口路子さん

色香という名前もこの本の項目から取りました。

薔薇の項目と色香の項目にはとても心打たれました。

思ったこと、感じたことをつらつらと…

薔薇の花は本来生殖器
しかし八重咲きの薔薇は生殖機能を持たない。
人間に愛でられる為だけに存在する
それはもはや花としての機能を失っており、子孫本能を持たない生殖器というものは実にエロティック。
そしてそれは何よりも優雅で薔薇と想像するだけで香る様な色香。
確かに元々香りがあるものだけど例えば香水をつけた人がとても下品だったら色香は香らないでしょう。
ただただ臭いだけ。
色香というのは香水なんてつけなくても香るもの。音、味、素肌に、素敵な芸術など
色香と言うと、とある1人の今は亡き友人の存在が思い浮かぶ
詰まるところどんなに腕に傷があろうと、同性でも亡くなる前の顔ですら艶やかに見えた私の友人は正に「色香」が似合う人物で、美化するつもりも無いのだけど美しく見えてしまう。
さて、なら自らの決断を下す時ですら美しく香ってた彼女にあって私には無いものは?
ボルドーのマニキュアにロングヘア、それだけでも個性的だったが私に無いものでも無い。誰にだって持とうと思えば持てるもの。
私には育ちの良さが垣間見えた様に感じる。細かなジェスチャーにお冷を率先して(ファストフード店なのに)取ってきたり、上品な微笑み、そして露出し過ぎない服装、今私は彼女の享年と同い年なのだが全く持って同い年には見えないだろう…。別に彼女になるつもりはないけれど考えてしまう。
私も色香香る大人になってみたい。

 

 

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