可愛いクロミちゃんと生きる為の助け【クロミの歎異抄】
歎異抄は鎌倉時代に書かれた仏教書で仏教と聞くとなんだか堅苦しいイメージがありますがこの書籍はクロミとバクのかわいい挿絵に現代語で意訳された歎異抄の言葉達。
とても読みやすくそして心に染みる内容が多くてわたくしはパケ買いしただけなのですが、仏教というものに興味を持つ良い切っ掛けになりました。
どの項目も健やかに生きるために必要不可欠でどの言葉をピックアップするか迷うのですが強いて言うなら…
「決心したとき目の前に道が現れる。その道を真っ直ぐ進めばいい」
歎異抄第七条の「念仏者は無碍の一道なり」を現代訳したものです。
とてもシンプルですが私には刺さる一言です。
何せ私は決断をしても真っ直ぐ進めず腐ってしまうから。
これは本当に私の欠点です。不安で押し潰されて進めない、過去の自分からの心理的ホメオスタシス…原因は色々ありますがとにかく進み続けるのが難しいのです。
この本は定期的に戒めとして定期的に読みたい本になりました。
自分の道を決めるのは自分自身だけれどその助けや環境も重要な鍵なのです。
色香と薔薇【大人の美学】
本日読んだのは「大人の美学」著者さんは山口路子さん
色香という名前もこの本の項目から取りました。
薔薇の項目と色香の項目にはとても心打たれました。
思ったこと、感じたことをつらつらと…
薔薇の花は本来生殖器。
しかし八重咲きの薔薇は生殖機能を持たない。
人間に愛でられる為だけに存在する
それはもはや花としての機能を失っており、子孫本能を持たない生殖器というものは実にエロティック。
そしてそれは何よりも優雅で薔薇と想像するだけで香る様な色香。
確かに元々香りがあるものだけど例えば香水をつけた人がとても下品だったら色香は香らないでしょう。
ただただ臭いだけ。
色香というのは香水なんてつけなくても香るもの。音、味、素肌に、素敵な芸術など
色香と言うと、とある1人の今は亡き友人の存在が思い浮かぶ
詰まるところどんなに腕に傷があろうと、同性でも亡くなる前の顔ですら艶やかに見えた私の友人は正に「色香」が似合う人物で、美化するつもりも無いのだけど美しく見えてしまう。
さて、なら自らの決断を下す時ですら美しく香ってた彼女にあって私には無いものは?
ボルドーのマニキュアにロングヘア、それだけでも個性的だったが私に無いものでも無い。誰にだって持とうと思えば持てるもの。
私には育ちの良さが垣間見えた様に感じる。細かなジェスチャーにお冷を率先して(ファストフード店なのに)取ってきたり、上品な微笑み、そして露出し過ぎない服装、今私は彼女の享年と同い年なのだが全く持って同い年には見えないだろう…。別に彼女になるつもりはないけれど考えてしまう。
私も色香香る大人になってみたい。
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